挑戦する公共施設
徳 島
鳴門市ドイツ館
鳴門市
鳴門市大麻(おおあさ)町の山裾に大きな西洋風のお城が現れます。それが、「鳴門市ドイツ館」です。
実は鳴門市、有名な渦潮の他に、ベートーヴェンの第九「交響曲第九番(歓びの歌)」を、アジアで初めてコンサートとして全楽章演奏した場所でもあるのです!(1918年6月1日)
大正時代、この鳴門市大麻町の坂東(ばんどう)には、第一次世界大戦時に日本軍の捕虜となったドイツ兵を収容した「板東俘虜(ふりょ)収容所」がありました。
ここでは、当時の松江豊寿所長の下、過酷な強制労働はなく、俘虜たちの人権尊重と自主的な生活が重んじられ、地元住民との交流も活発に行われました。その一つが「音楽」でした。
それ以来、第九の想いは鳴門市民の心に受け継がれ、6月の第1日曜日を「第九の日」と定め、演奏会を実施しています。
ドイツ館では、当時の俘虜の暮らしや、地元住民との交流の様子を紹介しています。
是非、音楽に、歴史に、そして、人とひとの交流の”あたたかさ”を感じてみてはいかがでしょうか。
◆鳴門市ドイツ館
http://doitsukan.com/